身体も心も育っていくボーイズたちの素敵なストーリーに感動!タイトルの意味が分かってズキュンときた作品。
麻生ミツ晃さんの作品です。実は読むの初めてだったのですが、すっごくすっごくお気に入りの1冊になりました。一途に想う気持ちは素敵なモノだと感じることができるストーリーだと思います。
彼が眼鏡を外すとき/コミックス情報
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「俺、兄ちゃんの代わりになれませんか」
親友の一太が転校生の男子とただならぬ仲になったことを悟り、胸がざわめく巴。その正体がわからないまま、思いは心の片隅に淀んでいく。そんな折、ささいなことがきっかけで一太の弟である賢次に懐かれる。二人で会うようになるが、ある日、一太への気持ちを指摘された上に、自分への恋心も告げられ――?
揺れ動く思春期の痛いくらいに一途な恋。
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[voice icon="/wp-content/uploads/2016/12/bat37.png" name="藤雪" type="l"]
エロ
■2組のカップルが入っている ■兄×転校生、弟×兄の友人
ピュアな一途愛 2人のその後が描かれている 幸せな気持ちになれる
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[aside type="warning"]彼が眼鏡を外すときの感想は以下より。ネタバレ含みます。[/st-mybox]
見どころ・好きなポイント
麻生ミツ晃さんの作品は初めてでしたが、とても素敵な表情を描く作家さんだと思うのですよね。
線が細いタッチですから余計に青春独特の儚さと言いましょうか・・・そういうのが表現されていると感じます。
なぜ私は今まで読まなかったのだろう?とこの作品を見て思いました(;'∀')
今回のこの「彼が眼鏡を外すとき」は2つのカプのストーリーから成っています。独立したストーリーでもあり、また関連したストーリーでもあり・・・
面白い魅せ方だと思います。というのも、1作目は芹沢(兄)一太と転校生の土屋とのストーリーです。
そして2作目は一太の親友の巴と一太の弟賢次とのストーリー。2作品目は1作品目と時系列が重なっているので、きっと読みやすいと思います。
巴は最初、一太に特別な感情があったのですがそれがいつしか賢次へと向かっていきます。
賢次は・・・・巴一筋です(n´ω`n)
このコミックスの中では私はやはり賢治と巴のストーリー、表題作である【彼が眼鏡を外すとき】が好きです。
というのも・・・冒頭から誰かが眼鏡を外すところからスタート。そして次ページから2年前にさかのぼります。
あの眼鏡の子は誰だったのか・・・???最後の最後までわかりません。最後にやっとつながったときには本当になんていうストーリーなんだ~と感動しました。
まさか彼がこんな感じになったとは!という衝撃もあるし、彼が眼鏡を外すそのワケにもうるっと来てしまいました。
ぜひ・・・眼鏡の子の事を気にかけながら読み進めて行ってほしいです。
僕・・・兄ちゃんになりたいなぁ
何が好きってね、この賢次の健気さがたまらんです。
賢次はおそらく巴の話し方とかから一太が巴にとって特別な存在だとわかっているのですよね。
だからこそ、いいなぁ、お兄ちゃんになりたいなぁという言葉が出てくるんです。
嫉妬とかそういうのではなく純粋にお兄ちゃんうらやましいなぁ~と言うのが伝わってきます。
だからこそ・・・こんな健気な賢次がいるからこそ土屋の存在に気が付き傷ついた巴が救われたのでしょうね。
人を好きになる気持ちはきっと素敵なものなのに
一太と土屋の関係を気持ち悪いと表現した巴に賢次が言った言葉。賢次は巴が一太のことが好きだと言っているようにしか聞こえないと言います。
だからこそ、人を好きな気持ちを否定するのは寂しいし悲しいと賢次が訴えるのですよね。
巴がそんな風に一太への気持ちが嫌なさみしいもののままなのは自分がフラれるよりも悲しいと・・・・。
この時の賢次の泣きじゃくり方が本当に胸に響きまして・・・なんていう描写なの!!!って思いました。
最後に一枚の枯れ葉が落ちていくのが本当に悲しく寂しい・・・・。
巴の変化
賢次のあの泣きじゃくって訴えた事はしっかりと巴の胸にも刻まれていましたね。
あれから、巴の心の中にはしっかりと賢次が根付いていました。
自分にできることは・・・そんな事を探しては賢次の受験がうまくいくように祈っている巴。巴もすっごく健気くんになってました。
そんな巴の様子から・・・少し前から賢次の話しかしないということも一太に指摘されていましたしね。
受験が終わったら会いに行こう、あれからの自分の中の変化を知ってもらおう・・・そんな巴の決意に頑張れ!と言いたくなりました。
兄ちゃんの代わりになれませんか?
この場面はもうね・・・巴じゃなくてもぎゅって・・・ぎゅ~~~~~~~って賢次を抱きしめたくなってしまう場面だと思う。
賢次の健気さが切なくて。お兄ちゃんいこれからもっと似るからと(´;ω;`)
おまえでなきゃ嫌なんだよ
このセリフの時の賢次がね、泣くとかそういうのではなくただ静かに抱きしめ返すこの場面・・・
きっと驚いているのだろうけど、泣いて喜んでもいい場面なのですがどうしてこの表情だったのか・・・最後まで読んでやっと理解できたように思います(´;ω;`)
静かな静かな雪の日。それでも雪が降り積もっていくようにきっとこの2人の気持ちもここから積み重なっていくのだろうなと思わされた箇所でした。。。
彼が眼鏡を外すとき
最後の最後でこのタイトルの意味がわかります。
巴は・・・賢次でなければ嫌だと言いました。だけれど賢次の中ではお兄ちゃんに似たいそういう気持ちがあったのでしょう。
「思ったより似なかったなぁ」
賢次のこの一言で巴は今まで一緒にいた2年間を思い出すのですね。
彼の何を見てきたのだろう?と。。。
巴は賢次が眼鏡をしているなんてこの2年間知らなかったんです。このあたり・・・賢次が健気というよりはもうね・・・どうしようもなく愛しくなる場面ですね(´;ω;`)
身体は大きくなって目も悪くなって・・・お兄ちゃんとはかけ離れちゃった賢次。賢次なりにきっと悩んでいたのでしょう。
そして賢次が自分に隠しことをしていたことを知り、巴はきちんと自分の気持ちを伝えるのです。
賢次が好きだよ 誰よりも一番好きだ
初めて巴の前で眼鏡をかけた賢次の目からは涙があふれ出ます。本当にこの場面は何度見ても私も涙が出てしまいます。
この2年間、賢次は賢次なりに必死に頑張ってきたのでしょうね。
自分はお兄ちゃんの代わりになれませんか?と言ったあの日から。
最後の最後眼鏡をかけたことでやっとお互いの気持ちが通じ合ったのかなと思いました。
描き下ろしはぜひぜひ読んでもらいたいです。
賢次がかわいくてすごく愛しくなる描き下ろしだと思います。
Conclusion
一途に相手を思うことって素敵だなと思う1冊です。始まりからすぐに2年前になるのであれは誰だったんだ?と思うかもしれませんがその「誰」というのがわかったときにはもうウルッとするしかなかったです。
自分のカラダが大きくなるにつれてきっと賢次も不安で不安で仕方がなかったのでしょうね。この作品は身体もだけれどしっかりと2人の気持ちも育っていたというのが私は好きです。
この作品を読んでから、麻生ミツ晃さんが好きになりまして・・・絵柄も素敵ですが本当にストーリーでも魅せてくれる作家さんだと思います。
賢次の存在に心がきゅんきゅんとなりますので純愛・一途愛なボーイズラブ漫画読みたい人はぜひこの作品読んでみてください。
イチオシです!!
彼が眼鏡を外すとき/電子書籍情報
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