健気でいじらしい、一途な受と俺様攻に涙する1冊。藤雪のおすすめボーイズラブ漫画ランキング4位の作品!もう大満足な1冊でした!
今日はウノハナさんの作品です!わたしはウノハナさんの作品が大好きなのですよね。ストーリーもあってこれまたエロい。そして絵柄もしっかりと特徴があって艶っぽいのですヨ・・・。作品を出すごとにそれは増していっている気がします。
この作品は、、、切なさも甘さもなんだかたくさんの感情が沸き起こってくるんです。最後は本当に幸せな気持ちになりますので是非皆さんにもお手に取ってみてほしいなと思う1冊。
銀座ネオンパラダイス コミックス情報
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葵は出征以来、行方不明となっていた幼馴染の鷹彦と再会する。ワガママで女にだらしない、老舗の実家に勘当されたどうしようもない男。でも求心力があって憎めない、かつて一夜を共にした男――。止まっていた心が動き出す。だけど、転がり込んだ鷹彦は葵に触れようとせず……。本格昭和ロマン譚、堂々開幕!!
[voice icon="/wp-content/uploads/2016/12/bat37.png" name="藤雪" type="l"]■切なさも甘さもバランスよい
■感情移入しやすい作品
■コスパも良い(電子は安い)
幼なじみ エロ中
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銀座ネオンパラダイス/責&受の紹介
攻:鷹彦 自由気ままな性格。俺様っぽい。。。
受:葵 頭が良く勉強好き。健気。
[aside type="warning"]銀座ネオンパラダイスの感想は続きから読んでくださいね。感想にはネタバレ含みますのでご注意を。[/st-mybox]
時代背景
今回のストーリーは戦後のストーリーです。過去のストーリーには戦時中も入ってきますが・・・
戦争で引き裂かれた2人。そして兵役についた鷹彦を健気に待っていた葵。銀座ネオンパラダイスは私は雑誌も未読でした。
だから最初書影を見たときには「なんかレトロな感じだなぁ・・・」と。タイトルからそんな感じですよね。
でもこのへんはウノハナさんのすごいところですよね。タイトルから想像できる背景といいますか、感じが伝わってきます。
ちょっと古臭い感じが昭和な風景を思い起こさせるのですよね。タイトルで「はい?」と思ったりする作品もBLでは色々とあるのですが本当にタイトルをつけるのもお上手な作家さんだなぁと思います。
これはどちらがつけているのでしょうね(n´ω`n)
ストーリーは、戦争が2人の関係を変えたのだなとすごく思える作品でした。「戦争」というのを舞台にするのは結構難しかったと思うのですよね。
それでも人の考えや行動が変わるきっかけのエピなのでうまく取り入れてあるなぁと思いました。
実は・・・映画でもなんでも戦争モノはちょっと苦手だったりするのですよね。どうしても人の生死にかかわってくるので切ないのが最初からわかるでしょ・・・映画とかで実話をもとにした作品だとその人物を調べて「うん、生きたのねこの人は!」とわかってないとなかなか観れないというヘタレな私。
今回も読みながらどんな展開か怖かったのですが・・・本当にウノハナさんにはありがとうございます!と言いたい。
戦争というつらい経験をし、どうしようもない男だった鷹彦が再生していくストーリーも良く描かれていて、健気に待つ男と自分を変えようとする男と・・・なんかすごく読後感も良かったです。
待つことも苦しい、だけれど忘れることはもっと苦しい・・・葵の気持ちがすごく伝わってきましたね。
正反対な幼なじみ
やはりキャラ設定もすごくいいですよね。ウノハナさんの作品は。
最初、書影を見たときにはどちらも気が強いのかなぁ?って印象でした。それでもお互いに身体の一部に触れている表紙がすごく好きで・・・
葵は本当に芯がしっかりしてて魅力的だし、鷹彦は道楽息子だけれど人を引き付ける魅力をもっていて・・・
ダメな男で仕方ないな、と最初は付き合ってたのでしょうが気が付けば自分のところへ帰ってきてくれるという悦びの方が勝っていたのですよね。この辺は鷹彦の方もどうだったのでしょうね。そこは作中には詳しくは描かれていませんでしたが、鷹彦もずいぶん前から葵のことが好きだったのかしら。
でも葵にはもっと夢中になれるものがあってなかなか近づくことができずに理由を作っては葵に会いにいってたのかもしれませんね。
鷹彦はひねくれ者っぽいものね。。。(n´ω`n)
あと、描かれ方としては冷静沈着な葵が感情むき出しになるのが鷹彦の前だけだと言うもの私の好きなポイントでした(n´ω`n)
そして・・・鷹彦は案外、葵限定でMなのかもしれませんよね(笑)
「怒った顔が好き」なんて・・・。
赤紙
ストーリーは終戦から入るのですが、この「赤紙」が来た過去編が組み込まれています。この「赤紙」が来なかったらきっと2人の関係は変わらなかっただろうなぁと思うのですよね。赤紙が来た事で葵も鷹彦を求めることができたし、鷹彦もこの時に見た情景(銀座を葵を歩いたことなど)を思い出しその気持ちが「生きて帰りたい」になったと。
ですが鷹彦は終戦になっても葵のもとへは帰らなかったのですよね・・・。
生きて帰ってきたからこその鷹彦の心情の変化があったわけです。帰ってきたのに自分は何も変わっていないと・・・。
それに、葵がもしほかの人と結婚していたら・・と思うと怖かったのかもしれませんね。
終戦から3年もの間、待ってた葵もつらかったと思うけれど鷹彦もまたこんな自分では合わす顔がないともがいていたのでしょうね。
鷹彦にとっても葵は生きて帰りたい場所であり、葵にとっての鷹彦は生きて帰ってくるかもしれないそれまで頑張ろうとする希望だったのも胸が熱くなりました。
この辺がお互いに必要な存在だったのだと読んでてわかるところですごく感情移入もしてしまいます。
1冊を通しておそらく葵に感情移入する人が多いのではないのかな?と思います。
ひかりがあるからこそ
「銀座ネオンパラダイス」というタイトル、最初にも書きましたがちょっと昭和臭が漂っていますよね。昭和生まれのわたしが言うのもあれですが(笑)
平成生まれでも元年で今27歳とか28歳でしょ!?!?もうそのことにΣ( ̄□ ̄|||)なのですが。。。
脱線しちゃいましたが、どうしてこのようなタイトルをつけたのだろう?と最初は思ったのですよね。
パラダイスってつくと銀河パラダイスと一緒?とこれまた昭和の発想をしてしまいましたヨ(笑)
「銀座ネオン」が燦々とする場所(楽園)にすべてがつながっているということでしたね。
鷹彦のいた場所、鷹彦の希望の場所・・・そしてそんな鷹彦が葵自身の銀座ネオン。
私はこの葵のセリフが大好きなのですよね・・・。
お前は俺にとって銀座のネオンなんだ
明かりがなけりゃ道に迷って蹲ったまま
どこに向かっていいかわからない
鷹彦もこんなこと言われたらしっかりしようと思っちゃいますよね(´;ω;`)
変わっていない、ダメな人間だと自分で思ってた鷹彦に「お前が俺の明かりなんだ」って言われたらもうね。
ここから「喜ばせたい奴がいるんだ」「安心させたい」の鷹彦には不覚にも涙・・・。
俺様鷹彦は本当に誰がなんて言おうと変わらないけれど、葵にだけは弱いのよね・・・とほんとこういう場面を読むだけでもキュンとします。
おまえは俺のもんだからな
あともう一つ私の好きな場面。鷹彦が中尉に嫉妬しちゃって葵と喧嘩したエピ。
あれだけ怒って喧嘩したのに、家出したことないから今頃オロオロしてると帰ろうとする葵も好きだし、葵を探し回ってる鷹彦も好き。
そして一緒に銀座の街を楽しんで、また楽しもうかなみたいなことを言う葵に
ダメダメおまえは俺のもんだ! 誰にも指一本触れさせんな
という俺様鷹彦がね可愛すぎますよね。自分は遊び倒してたのに葵はダメなのね・・・と(笑)
そして葵は学生の時に同じようなセリフを鷹彦に言われたことを思い出し、「あぁ わかってるよ」と返事をします。
これは学生の時の鷹彦に返事をしているのでしょうね。
ここの箇所から葵はもうこの学生の時から鷹彦以外は考えられなかったのだろうなぁと思いました(n´ω`n)
そしてラストに繋がっていくのですよね。
鷹彦がいなかった頃はすべてが景色がすべて灰色に見えてた葵・・・。
鷹彦が帰ってきた今、灰色のスクリーンに映し出される鷹彦の画面が天然色に見えるのだと。
葵の世界が色づくには鷹彦が必要だと言うことですね。
ウノハナさんのこういった言葉使いもすごくうまくて、この1冊はまるで映画を観ていたようでした。
この1冊は何度読んでも心がぎゅ~っとしてじ~んとなってくすっとなって・・・スバラシイです。
最後に・・・
このコミックスは本当に読んでもらいたい作品の1つです。1冊でここまで魅せてくれる作品はそうそうないと思います。
この作品を読むといつも思うのですよね。私にとっての銀座ネオンは・・・・・・最近寿命っぽくてですね(笑)
はぁ~わたしも葵くらい純粋になりたいよぉ・・・・・と(;´・ω・)
銀座ネオンパラダイス/電子書籍情報
※花恋コミックスは電子のほうがお得です♪
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